人間は万物の尺度であるので、裂けるグミの長いやつを献上した。

人から物を貰うことが多い。そのどれもが私にとっての大切なもので、それが集まった私の部屋は決して玉石混交などではなくて、全てが黄金で飾られた宝の山だった。

お土産、日々の何気ないプレゼント、誕生日に貰った心のこもった鍵飾り。苦手なヤツからもらったあれもこれも、案外毎日のように使うものにくっ付いていたりする。

対して私は特に何も人にあげることが出来ていないように思う。プレゼントが苦手なの、なんとかならないかな。

どこかに出かけることがあまりない、というのもそうだが、出かけた先でもかさばる物を買うことを躊躇してしまう。かといって郵便で自宅に送ってから…みたいな甲斐性もないし。

私にできるのは私が見て、聞いたものを送ることだけだ。言葉でも、写真でも。