「蓮が先か光が先か」

これはこれは派手な服を着て出歩いている鳥籠だ。買い物袋をぶら下げて、歴史の連関性を見つめ、毎日如雨露で画面に水ををかけている。これが本来の、正しい使い方なのだろう。蝋がべたべたになるほどに乳液を塗りたくって日が沈んだ。まるで針のように突き出してきた腕は、この世界の歴史と交差点の話とか、感傷にひたる放蕩息子についての高説を纏っているかのようだった。本棚にある図書カードの空袋もこれほどきれいな音を奏でることは無かったろう。アイスがそっと手を添えた。僕は嗚咽を漏らし、その上に感情と比較を塗り固めた。何を言おうとこれは必定で、そのうえ補遺だ。